山梨県北杜市 - 公道第1号機

北杜市アニマルパスウェイ1号機

北杜市の協力と対応

北杜市のシンボルはひまわり、赤松、フクロウ、オオムラサキそれにヤマネです。北杜市長はヤマネの保護に対して公道上にアニマルパスウェイ建設を約束し、市議会にて説明予算化して頂きました。引き続き、1号機の建設から2年を経て、2号機を建設することを決定して頂き、2010年3月に建設しました。

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計画と建設

実証用アニマルパスウェイにおけるモニタリング検証の結果、ほぼ生態学的な面、技術的な面でアニマルパスウェイに関する技術が確立できました。そこで、ヤマネを市の動物として指定している北杜市と協働で、市道上へのアニマルパスウェイの建設を行うことになりました。

建設予定地は、過去のロードキルの記録・植生や食痕の調査結果などを検討して決定しました。リスやヤマネなど主な動物の食痕の調査は、道路沿いの森でアースウォッチなどのボランティアの協力を得て行いました。

架設地の視察風景食痕や樹木の調査

下の赤いピンの位置が北杜市1号機(上は2号機)。

選定場所は、財団法人キープ協会の前の市道を八ヶ岳に向かって約500m上った位置。

構造設計および施工は清水建設が担当しました。

全長:約13.5m 
高さ:約6.4m

作業は地元の電設業者が担当し、2007年7月に工事を実施しました。
ボランティアの協力も得て組み立てたアニマルパスウェイを設置場所に手運搬し、本体施工はクレーン等を利用して一日で行いました。建柱車によりコンクリート電柱の建てこみ、モニタリングケーブルの敷設、電源の設置などは事前に行っています。本体の建設費用は目標としたヤマネブリッジの凡そ1/10を達成しています。

工事の様子。クレーンでパスウェイを持ち上げる。工事の様子。テンションを調整中。工事の様子。道路からの高さを確認。

モニタリング記録映像

また、モニタリングシステムの計画・設計は大成建設とエンウィットで行いました。設置から1年間で800回以上の樹上性動物の利用を確認しました。

利用例-リス利用例-ヤマネ
利用例-野鳥利用例-ヒメネズミ

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ヤマネの利用映像です。
橋の右脇から現れ、途中まで渡りますが、ロープを使って戻ってきます。

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ヒメネズミの利用映像です。 食餌の風景です。

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テンの利用映像です。
向こうからこちらに向かって歩いてきます。

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ニホンリスの利用映像です。向こうからこちらに向かって歩いてきます。

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野鳥の利用映像です。

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